2021年8月10日(火)
高柳功『人はなぜ死に急ぐか 小規模精神科病院50年の経験』読了。
本書は、著者自身が開設した精神病院における50年間の自殺例をすべて洗い出し、彼・彼女らはなぜ自殺しなければならなかったのかを精緻に分析したものである。患者さんは死によって何を訴えたかったのか? 自殺した統合失調症圏、躁うつ病圏、境界性パーソナリティ障害など47人の背景、状況の綿密な調査・分析によって、それぞれの事例が自殺防止のための有益な手がかりを与えてくれる。また、地方都市の精神病院という一定点から精神科医療の過去半世紀の変化を見続けてきた著者が、自身が歩んできた地域精神科医療を紹介している後半部分も貴重な記録である。 |
内容(「BOOK」データベースより)
彼らは、なぜ自殺しなければならなかったのか?彼らは何を訴えたかったのか?著者が開設した精神病院における50年間の全自殺例を全て洗い出し、その47人の背景・状況を綿密に調査・分析。自殺防止の手がかりを探る。
著者について
【著者】高柳 功(たかやなぎ いさお)
医療法人社団四方会有沢橋病院 理事長。1937年富山市生れ。1962年信州大学医学部卒業。1967年同大学院修了,医学博士。同年7 月国立武蔵療養所(現:国立精神・神経医療研究センター)勤務を経て,1971年,有沢橋病院を設立。現在に至る。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高柳功
医療法人社団四方会有沢橋病院理事長。昭和12年12月13日富山市生まれ。昭和37年信州大学医学部卒業。同大大学院にて西丸四方教授のもとで精神病理学を学び昭和42年大学院修了、医学博士。同年7月国立武蔵療養所(現:国立精神・神経医療研究センター)勤務を経て、昭和46年、有沢橋病院を設立。精神科医療における社会復帰活動と、開放的処遇の推進をモットーに、小規模経営による地域密着型精神科医療を実施している。元日精協医療政策委員会委員長。元小規模精神科病院全国協議会会長。日本精神病理学会名誉会員、日本統合失調症学会評議員、日本司法精神医学会評議員 |
出版社 星和書店 (2020/6/24)
発売日 2020/6/24
言語 日本語
単行本(ソフトカバー) 188ページ
ISBN-10 4791110560
ISBN-13 978-4791110568
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