きょうこの頃



2021年7月7日(水)

 『司馬遼太郎が考えたこと〈4〉エッセイ1968.9〜1970.2 』読了。

 ブログ参照。http://kohkaz.cocolog-nifty.com/monoyomi/2021/03/post-141727.html


千葉灸
千葉晃
小田切謙明一所懸命
山梨
板垣退助
238p
海洲温泉
「海洲大権現」としても祀られた。
甲斐国西山梨郡飯沼村(甲府市新青沼)に生まれる。生家は青沼村の村役人を務め、謙明も明治5年には戸長を務めている。1876年(明治9年)には若尾逸平らと金融会社の補融社を設立する。

山梨県では県令藤村紫朗への反発から自由民権運動が起こるが、謙明も藤村を批判し、観風新聞を創刊する。1884年(明治17年)6月には龍泉社を設立し、甲府市桜町(丸の内一丁目)に海洲温泉を開始する。その功績が生前から顕彰され「海洲大権現」としても祀られた。

1880年(明治13年)2月26日、峡中新報社社主の林ァとともに峡中同進会を設立し、依田孝、薬袋義一、加賀美平八郎、佐野広乃らとともに理事委員となる。国会設立請願代表の一人として佐野、薬袋らとともに上京し、国会期成同盟の結成に加わる。同年6月には明治天皇の東山道巡幸を契機とする武田信玄の霊社建設運動が起こり、謙明は尾沢孝治、加賀美平八郎らとともに総代を務めた。

翌明治14年には県会議員となり、自由党員となる。1891年(明治24年)には渡辺信(青洲)、根津嘉一郎、佐竹作太郎らの名望家とともに鉄道期成同盟会を結成し、中央線の敷設運動などを行なっている。

1890年(明治23年)には第1回衆議院議員総選挙に第一区から立候補するが、落選する[1]。1892年(明治25年)の第2回衆議院議員総選挙にも第一区から立候補するが、再び落選している[2]。このとき、対立候補との選挙運動における経済的な格差を風刺した「浅尾人力、金丸馬車で、小田切ゃわらじで苦労する」という俗謡がうたわれた。

1893年(明治26年)4月9日病没。享年48。墓所は甲府市朝日5丁目の日蓮宗寺院の清運寺。病没の少し前に、灸の治療を受けた女性が、千葉さな子である。千葉さな子は北辰一刀流・千葉桶町道場の娘で、土佐藩士・坂本龍馬の婚約者(と本人は考えていた)である、身寄りのないさな子を小田切夫妻は哀れみ、地元・甲州に招いた。そのため、千葉さな子の墓は小田切と同じ清蓮寺にある。

1936年(昭和11年)には甲府城跡(舞鶴城公園)鍛冶曲輪跡に頌徳碑が建立された。

甲州では、その後も言葉遊びとして「小田切謙明 一生懸命」という決まり文句が長く伝わった。

富士正晴 画展
248p

平賀源内よりもレオナルド・ダ・ビンチに匹敵する人物
柳沢権太夫 里恭(さととも) 号は淇園(きえん)
柳沢吉保の大和郡山の柳沢家の家臣(吉里の代) 大寄合 2千5百石

長井雅楽
『航海遠略説』
長州藩 毛利家 中老
周布政之助

江藤新平





目次

挫折の政治家誇るべき革命家(園田日吉『江藤新平伝』』)小さな希望 
まぼろしの古都、平泉 
海流が作った町 25
無題(『ドキュメント日本人』) 29
痛々しさと明るさ 30
出石の兄弟 31
米のこと 36
防衛のこと 43
肥前五島 48
大久保利通 53
「始末記」について 62
初々しさと格調(第11回小説現代新人賞選評)
無題(北篤著『会津嶺の国』) 66
新選組の故郷 67
苛酷で妖しい漂流譚(井上靖『おろしや国酔夢譚』)軽い国家 75
歴史の不思議さーある元旦儀式の歌 
ある情熱 85
あとがき(『歴史を紀行する』) 93
作者のことば(「世に棲む日日」連載予告) 97無題(三浦浩著『薔薇の眠り』) 
女とは何であるか 99
京の味 
大哄笑をあげて 
あとがき(『坂の上の雲一』) 
おどろき 
江戸幕府の体質 
いま開かれる宝庫
血はあらそえぬ陶器のはやり 
城と私 
風俗というもの(第12回小説現代新人賞選評夢の中の島 
ある胎動 「新井白石とその時代展」によせて楽屋ばなし
アメリカの剣客ー森寅雄の事歴 
白石と松陰の場合ー学問のすすめ
作者の言葉(「城塞」連載予告) 
春日の大杉ーある銘木屋のこと
日本史から見た国家 
武市半平太-映画「人斬り」で思うこと 
むだぱなし
沸きかえる覇気の時代ー桃山の旅 
千葉の灸
無題(「富士正晴 画展」)
食肉考
類のない文学
普仏戦争
ニレケヤキなど
海音寺潮五郎氏のこと
悪童たちと凡夫 
村の心中
織田軍団か武田軍団か 
「渦」の楽しさ        
宿屋料理
あとがき(『坂の上の雲二』)             
序(堀江彦三郎著『高田の星』)             
策士と暗号       
ひとりね      
歴史を動かすもの 
長井雅楽ー"変革期"の運命の一典型                   
幻想の大光景      
あとがき(『歳月』)          
あとがき(『日本歴史を点検する』)                 
有馬藤太のこと 

作品譜

辺境民族への夢が 赤尾兜子





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