きょうこの頃



2016年7月3日(日)

 編者の二人の論考は的外れの戯言にしか聞こえなかったが、ほかの著者のものと後書きは納得のいくものであった。
 東日本大震災の年に書かれた本だったとは。



判型・ページ数 A5 上製 232ページ
定価 本体3,200円+税
発行日 2011年12月刊
ISBN 978-4-335-65146-5
内容説明

生物学と精神病理・精神分析との対話を基礎に展開される新しいうつ病論

 精神薬理学、脳科学の発展と心理学的・精神病理学的アプローチとが交錯して、現在のうつ病臨床は混沌とした状況を呈していますが、 実はうつ病は、生物学と心理学、脳と心、内因と心因といった二項対立が先鋭なものとならず、むしろ臨床を共通基盤として総合的なアプローチが可能な領域で もあるのです。
 本書は、精神病理学、精神分析、医療人類学、精神薬理学、神経生物学の専門家がそれぞれの最新の知見を披瀝するワークショップで相互に討議を重ね、その成果を踏まえて執筆した論文を集約した最新・最高水準のうつ病・気分障害論です。

目次

I 現代社会とうつ病
 第1章 うつの構造変動─超越論的審級の衰弱とメタサイコロジー─ (内海 健)
 第2章 疲弊の身体と「仕事の科学」─過労うつ病をめぐって─ (北中淳子)
 第3章 現代のうつ病をどう考え、対応するか─精神分析の立場から─ (牛島定信)
II 疾病概念を問う
 第4章 「ディスチミア親和型」と「現代型うつ病」 (松浪克文)
 第5章 うつ病と退行期メランコリー (古茶大樹)
III 神経生物学の展開
 第6章 うつ病の神経生物学の潮流─ポストモノアミン仮説のディメンジョン─ (黒木俊秀)
 第7章 薬物療法の観点からみたうつ病 (渡邊衡一郎)
 第8章 文化 - 脳・高次精神の共同構成とうつ病の形相 (神庭重信)




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