きょうこの頃



2015年7月19日(日)

 やっと読み終わる。
 いつ読み始めたのか忘れるくらいである。
 面白いようで、つまらない。
 つまらないようで、面白い。





第一阿房列車

新潮文庫

著者/訳者

内田百間/著

出版社名

新潮社

発行年月

2003年05月

サイズ

317P 16cm

販売価格

520円 (税込562円)

本の内容

「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行っ て来ようと思う」。借金までして一等車に乗った百諱先生、世間的な用事のない行程を「阿房列車」と名付け、弟子の「ヒマラヤ山系」を共づれとして旅に出 た。珍道中のなかにも、戦後日本復興の動きと地方の良俗が描き出され、先生と「ヒマラヤ山系」の軽妙洒脱な会話が彩りを添える。読書界の話題をさらった名 著を新字新かな遣いで復刊。

目次

特別阿房列車(東京・大阪)
区間阿房列車(国府津・御殿場線・沼津・由比・興津・静岡)
鹿児島阿房列車前章(尾ノ道・呉線・広島、博多)
鹿児島阿房列車後章(鹿児島・肥薩線・八代)
東北本線阿房列車(福島・盛岡・浅虫)
奥羽本線阿房列車前章(青森・秋田)
奥羽本線阿房列車後章(横手・横黒線・山形・仙山線・松島)

ISBN

978-4-10-135633-4

著者情報

内田 百〓(ウチダ ヒャッケン)
1889‐1971。本名・内田栄造。別号・百鬼園。岡山市に酒造家の一人 息子として生れる。旧制六高を経て、東京大学独文科に入学。漱石門下の一員となり芥川龍之介、鈴木三重吉、小宮豊隆、森田草平らと親交を結ぶ。東大卒業後 は陸軍士官学校、海軍機関学校、法政大学のドイツ語教授を歴任。1934(昭和9)年、法大を辞職して文筆家の生活に入った。初期の小説には『冥途』『旅 順入城式』などの秀作があり、『百鬼園随筆』で独自の文学的世界を確立。俳諧的な風刺とユーモアの中に、人生の深遠をのぞかせる独特の作風を持つ 





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