本の内容
“場違いなところに来てしまった…”映画『それでもボ
クはやってない』で日本の刑事裁判の不条理を描いた監督が、思わぬ縁で法制審議会「新時代の刑事司法制度特別部会」の委員に選ばれた。えん罪をなくすため
の改革を求めて闘った、葛藤の日々を自らつづる。異色のノンフィクション。
映画「それでもボクはやってない」の監督が、法制審議会・特別部会の委員に。論争の行方、舞台裏の真実とは?(「近刊情報」より)
目次
第1部 会議は踊る、されど…(委員デビューの日
特別部会“最大の使命”?取調べの録音・録画を考える
証拠の全面開示は不可能なのか?法曹界の「常識」への挑戦
身体拘束への想像力?人質司法は存在しない?
五人の非法律家委員、動き出す)
第2部 巻き返せるか?官僚式取りまとめ(袴田事件の衝撃
「可視化」の仕組みをつくる?役人話法との悪戦苦闘
最高検「依命通知」で急展開?「可視化」の仕組みをつくる(2)
最高検「依命通知」で急展開?「可視化」の仕組みをつくる(3)
一つ先の案を求めて「可視化」の仕組みをつくる(3)
二つのテーマ、一歩前進なるか?証拠開示・人質司法の着地点は)
第3部 大きな改革への「第一歩」として(なぜボクは妥協したのか)
著者情報
周防 正行
1956年東京都生まれ。映画監督。立教大学文学部仏文科卒業