巨悪たちの<奪うか奪われるか>の舞台裏! すべて実名で明かされる真相!
“法の凄腕用心棒"が見たカネと欲望の裏面史
河合弘之は数々の大型経済事件を逆転勝利に導いてきた弁護士である。
バブル華やかなりし頃「金屏風」で世を騒がせた平和相互銀行乗っ取り事件、バブル不動産・秀和による
忠実屋・いなげや株買い占め事件、企業乗っ取りを企む仕手集団光進事件などで、誰も考えつかない
戦術を編み出してきた。社長解任をめぐる株主総会での激しい応酬、謎の公認会計士との共闘など、
法律という知を武器に闘う熱い逆転劇は読み応え十分。そのほかイトマンや住友銀行、ダイエー中内功、
バブル不動産の慶屋、野村證券なども登場。河合は弁護人として常に依頼人の利益のため最善を尽してきた。
世間的には悪党と呼ばれる依頼人であっても、違法でない限り全力を尽すのだ。
そして現在は、脱原発弁護団全国連絡会を率いて、東電全役員を訴える賠償訴訟を展開中。河合は
原発賠償法で手厚く守られた東電を会社法の株主代表訴訟という誰も考えなかった奇策で法廷に引きずり
出した。請求額は史上空前の5兆5000億円である。
大下 英治(おおした・えいじ)
1944年、広島県に生まれる。広島大学文学部を卒業。週刊文春記者をへて、作家として政財官界から芸能、
犯罪まで幅広いジャンルで旺盛な創作活動をつづけている。著書には『十三人のユダ 三越・男たちの野望と崩壊』
(新潮文庫)、『実録 田中角栄と鉄の軍団』シリーズ(講談社+α文庫)、『昭和闇の支配者』シリーズ(だいわ文庫。
シリーズ合計40万部)、『トップ屋魂』(ベストセラーズ)、『昭和政権暗闘史』シリーズ(静山社文庫)、『脱原発』
(河合弘之との共著、青志社)、『官僚』(飯島勲との共著、青志社)、『田中角栄秘録』(イースト新書)などがある。