2014年9月3日(水)
じつに些細なことを一つの作品にまとめ上げる才能というのは、この人独特のモノがある。
有名な「城之崎にて」にしてもどこにでもある経験である。
それが文学になってしまうのだからすごい。
志賀直哉の動物随想
著者/訳者
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志賀直哉/著
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出版社名
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新講社
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発行年月
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1998年01月
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サイズ
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178P 19cm
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販売価格
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1,429円
(税込1,543円)
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内容(「MARC」データベースより)
飼犬の米がいなくなった事は私を不機嫌にした。…何処かでまごまごしている犬の姿が目に浮かび不快な気持ちになった…「犬」。クマ、虫と鳥、子雀など動物にまつわるエッセイをあつめる。
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初出一覧
濠端の住まい 一九二五〔大正→四)年一月『不二』
蜻蛉 一九一七(大正六)年七月『白樺』
(同誌に発表された「小品五つ」の中の一篇)
城の崎にて 一九一七(大正六)年五月『白樺』
犬 一九二八(昭和三)年【月『週刊朝日』
雪の遠足 一九二九(昭和四)年一月『婦女界』
池の縁 一九三八(昭和=一じ年六月『婦人公論』(同誌に発表された「池の縁」三篇の中の一篇)
日曜日 一九三四〔昭和九)年一月『改造』
クマ 一九三九(昭和一四)年五月『改造』(本作品は昭和三八年八月『新潮』に発表された「盲亀浮木」の中の一篇「クマ」による)
虫と鳥 一九四〇(昭和}五)年八月『婦人公論』
馬と木賊 一九四一(昭和一六)年五月『知性』
兎 一九四六(昭和一二)年九月一素直』
玄人素人 一九四七(昭和二二)年四月『座右宝』
猫 一九四七(昭和二二)年一〇月『ら・ふあむ』
蝦蟇と山棟蛇 一九四九(昭和二四)年四月『別冊風雪』
子雀 一九四九(昭和二四)年四月『別冊風雪』(「蝦蟇と山棟蛇」「子雀」とも同誌に発表された「動物小品」の中の一篇)
山鳩 一九五〇(昭和二五)年一月『心』
目白と鵯と蝙蝠 一九五〇(昭和二五)年四月『中央公論』
朝顔 一九五四(昭和二九)年一月『心』
鴉の子 一九五四〈昭和二九〉年一一月『改造』
雀の話 一九五九(昭和三四)年一月『産経新聞』 |
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