きょうこの頃



2014年8月3日(日)

 開高健『パニック・裸の王様』読了。



パニック・裸の王様

新潮文庫  か-5-1

昭和三十五年六月二十五日 発行
昭和六十二年五月二十日 四十五刷改版
平成二年六月五日 五十一刷

著者 開高 健
発行者 佐藤亮一
発行所 株式会社 新潮社

内容紹介

とつじょ大繁殖して野に街にあふれでたネズミの大群がまき起す大恐慌を描く「パニック」。打算と偽善と虚栄に満ちた社会でほとんど圧殺されかかっている幼 い生命の救出を描く芥川賞受賞作「裸の王様」。ほかに「巨人と玩具」「流亡記」。工業社会において人間の自律性をすべて咬み砕きつつ進む巨大なメカニズム が内蔵する物理的エネルギーのものすごさを、恐れと驚嘆と感動とで語る。
開高健 著
カイコウ・タケシ

(1930-1989)大阪市生れ。大阪市立大卒。1958(昭和33)年、「裸の王様」で芥川賞を受賞して以来、「日本三文オペラ」「流亡記」など、次々に話題作を発表。1960年代になってからは、しばしばヴェトナムの戦場に赴く。その経験は「輝ける闇」「夏の闇」などに色濃く影を落としている。1978年、「玉、砕ける」で川端康成賞、1981年、一連のルポルタージュ文学により菊池寛賞、1986年、自伝的長編「耳の物語」で日本文学大賞を受けるなど、受賞多数。『開高健全集』全22巻(新潮社刊)。




content2014