韓國にあっては、李朝式の儒教によって、十親等までが濃厚な身内とされる。日本人もおなじく孔子や孟子を読みはしたが、とてものこと、こういう本格派の儒教社会の人間のシガラミというものは理解できない
韓のくに紀行
著者/訳者
司馬遼太郎/著
出版社名
朝日新聞出版
発行年月
2005年02月
サイズ
305P 19cm
販売価格
1,100円 (税込1,188円)
本の内容
戦時中、兵士として関東軍に送られるとき、貨車の窓から心にとどめた「韓のくに」。朝鮮民族の独自性や日本との交流の歴史を考察する。
目次
加羅(カラ)の旅(韓国へ釜山(プサン)の倭館(ウエグアン)倭城(ウエソン)と倭館(ウエグアン) ほか)新羅(シルラ)の旅(首露王陵(スロワンヌン)新羅(シルラ)国慶州仏国寺(キヨンジユプルグクサ) ほか)百済(ペクチエ)の旅(大邱(テグ)のマッサージ師賄賂について洛東江(ナクトンガン)のほとり ほか)
ISBN
978-4-02-250102-8
著者情報
司馬 遼太郎(シバ リョウタロウ)1923年大阪府生まれ。大阪外事専門学校(現大阪外国語大学)蒙古科卒 業。60年『梟の城』で直木賞受賞。75年芸術院恩賜賞受賞。93年文化勲章受章。96年死去。主な作品に『国盗り物語』(菊池寛賞)、『世に棲む日日』 (吉川英治文学賞)、『ひとびとの跫音』(読売文学賞)、『韃靼疾風録』(大仏次郎賞)などがある