きょうこの頃



2014年4月6日(日)

 小林信彦『現代〈死語〉ノート』読了。

 1956年から始まって1975年で終わるのだが、1965年あたりから、どんどん景気が悪くなり、1971年のドルショック、1973年のオイルショックと重なり、不況とインフレがやってくる。1975,不況が深刻化し、ベトナム戦争終結も関心の外で、不況のため、沖縄国際海洋博は失敗に終わる。

 1971年は、ニクソン・ショックともいわれ、二つのショックがあった。ドルと訪中である。
 ジャパン・バッシングが始まったのもこの年で、「日本株式会社」と米財界に非難された。

 ずっと景気は悪かったのだが、まだ右肩上がりと思い込んでいたのは、いまから考えれば幻想だったのである。

 ブログ参照。

《マッチポンプ》

 田中彰治代議士は衆議院決算委員会を舞台に、「国会で追及するぞ」と脅かして利権をつかみ、すぐにもみ消す側に回った。火をつけて消す ー 放火と消防を一人で演じるのがマッチポンプ
(131頁)

 



現代〈死語〉ノート

岩波新書 新赤版 484

著者/訳者

小林信彦/著

出版社名

岩波書店

発行年月

1997年01月

サイズ

214,6P 18c

販売価格

740円 (税込799円)

本の内容

「太陽族」「黄色いダイヤ」「私は嘘は申しません」 「あたり前田のクラッカー」「ナウ」…。時代の姿をもっともよく映し出すのは、誰もが口にし、やがて消えて行った流行語である。「もはや戦後ではない」と された一九五六年から二十年にわたるキイワードを紹介する、同時代観察エッセー。

ISBN 978-4-00-430484-5





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