人生では愛することが不可欠です。不可欠なのは、愛されることではありません、愛することなのです。そして、愛する相手は、人でなくてもいいのです。生き物でなくてもいいのです。星空を愛して人生を送っても、充実した人生になるのです。神仏を愛しそれを支えに確かな生涯を送った人々は、歴史上にたくさん知られています。わたくしたちは何かを愛しているときに、自分の人生を生きているのです。 そして、夢をもちましょう。どんなときにも、夢は必要なのです。夢が人を力づけるのです。 ですから、夢は死んでゆくときにさえも必要なのです。「もういちど生まれてくるときには、○○のように生まれて、○○のような生き方をしたい」「天国でお母さんを待っているからね」と言って死んでゆく白血病の子などはその例です。 なかなか夢を思いつかない人は、次のようにしてみましょう。もし、神様が現れて、なんでも三つだけ願いを聞きとどけてあげようとおつしゃったら、わたしはどんな三つのお願いをするかなと考えてみましょう。そうすると、自分のうちにある夢が分かるものです。「幽霊になってみる」 だって、夢の一種です。
改訂
著者/訳者
神田橋条治/著
出版社名
岩崎学術出版社 (プロの薦める心理学書)
発行年月
2009年05月
サイズ
228P 20cm
販売価格
2,415円